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[PSTnet​-​025] 首​都​圏​炎​上​/​不​可​逆​都​市

by 首都圏炎上

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1.
高層ビル 05:05
高層ビル 現実感があらゆるツールに踊らされている 最終的な着地点はもう分かりきっている 錯乱されたイメージの中でもそれは揺らがないんだ いつでも僕らは僅かな理性で靴底を削る 突発的な感情が押し寄せて 生きた心地などとっくに消え失せた 旅路の果てで僕らはまた迷うだろう 何を捨てるかと 幼い頃 そういえば誰かに聞いたことがある 恐怖心は落ちるかもという心理から来るのだと 臆病になりアスファルトの上を這って進むけど 地上にぽっかり開いた穴にまた震え上がる始末 階段を一歩ずつ踏みしめながら どこかで君の助けを待っているよ 登りきったその先に見える景色は きっと綺麗なの もう怖くないさ そして聞こえる息遣い 高層ビルから見た景色 地上200メートルの街と人 怖れなど今の僕には無縁 下がることも上がることもない 階段を一歩ずつ踏みしめながら いつかの誰かに思いを馳せながら 大好きな歌を口ずさみながら どこが終着? ここが終着 見渡したって誰もいない 高層ビルから見た景色 地上200メートルの街と人 怖れなど今の僕には無縁 落ちることも上がることもない 高層ビルから見た景色 地上200メートルの空と雲 失うものなど何もない 身を任して向かうだけだ
2.
有刺鉄線 03:59
有刺鉄線 途絶えた言葉の歯切れの悪さを 細分化してたら無性に腹が立って 転がりこんだシンパシーの中を 荒らしに荒らして何を得たんだろう 恥じらいながらちょっとためらいながら放った台詞はあまりに無力で 結局全てはイカサマ どーなっちゃってんだよ 僕の始めた善良行為が鈍い音立て彼を苦しめる どーかしちゃってんだよ どこもかしこも閉店間際の心みたいだ 意思疎通も測れんのよ 悟ってまた振り出しに戻る マイナスにプラスの釘を打っている 退廃的な樹海の中で 何年か経って誰かが僕に 言うだろう「あれは無意味だったんだ」と さすらいながらグッと踏みしめながら 暗がりの中でもがき苦しんで そんな自分も好きなんだろ 後悔しちゃってんのかい? 変わり続ける不可逆都市から 誰も抜け出すことなどできない どんな思考回路で脱出口にこの手伸ばしても 意識の中じゃいつまでもこの街に1人 逃げ切ったつもりなのかい? どーなっちゃってんだよ 僕の始めた善良行為が鈍い音立て彼を苦しめる どーかしちゃってんだよ どこもかしこも閉店間際の心みたいだ 意思疎通も測れん どーなっちゃってんだよ 破裂しかけた妄想・敵意がひょんな事からくだらなくなって どーかしちゃったんなら 別に関わる必要ないよな 分岐点が来ればその時はその時だろう 狂った素振りで逃げ出すも 気負った何かを責めるのも 自由だ
3.
不可逆都市から 僕は歩いて 角を曲がって 少し休んで 時計眺めて また歩き出した時に気付いたんだ 僕らの意志はこの世界の思い通り 足りない 足りない 愛などない 癒えない 癒えない 傷などない 熟れない 熟れない 生などない 足りない 足りない 愛などない 絡まり合って 何か詰まって 足が止まって 何を思って 今生きているんだっけ? そう思う この世界が崩れてった 壊れてった 足りない 足りない 愛などない 癒えない 癒えない 傷などない 熟れない 熟れない 生などない 足りない 足りない 愛などない 枯れない 枯れない 花などない 消えない 消えない 欲などない 尽きない 尽きない この論理 枯れない 枯れない 花などない
4.
ナイトウォーキング 明日からどうやって生きようだとか 居場所がないとか孤独感とか あいつが嫌いとか羨ましいとか 弱音とか嘆きとか死にたいとか 別に大したことじゃないだろう これほど身勝手なことはないだろう 陽だまりだろうと未開地だろうと 嘘つきは嘘つきのまま 君は普通さ 僕も同じ 何かにつけて不幸を被りたいんだよ 君は普通さ 僕も同じ 見切れた私情ばっか晒してるなよ 何が不満とか理屈っぽいとか それなりの生活とか虚無感とか マゾヒズムだとかサディズムだとか 自己弁護だとか音楽とか そんなに大事なことじゃないだろう 何にすがれど一人なんだよ どんな切り口で愛を説いても 寂びしさは拭えない 君は普通さ 僕も同じ 何かにつけて不幸を被りたいんだよ 君は普通さ 僕も同じ 見切れた私情ばっか晒してるなよ 君は普通さ 僕も同じ 価値観なんてさ 苦し紛れのエクスキューズだろ 君は普通さ 僕も同じ 弱さをまた隠して傷つくだけ 君は普通さ
5.
世界の終わりは退屈だ 言葉一つで流されてしまうような そんな弱い者たちが心を塞ぐ いつも隣で微笑んでくれるような 漠然とした理想は燃やして捨てた 息苦しいか? 窓を開けなよ 笑い声なんてここまでは届きやしないよ 明日世界が終わるとしても まだ 僕はまだくだらない話で笑っていたいよ 壊れたラジオ抱きしめながら 少し口ずさみ 懐かしさに浸り 静かに目を閉じる 何も全てがつまらないわけじゃない きっと楽しんでいける この先も僕ら 取り残されたような気分も悪くない そんなこと思いながらパンを焦がした 形を変えて 眺めて見ても 卑屈になって 何もかも投げ出してしまいたい 明日世界が終わるとしても まだ 僕はまだくだらない話で笑っていたいよ 尽きることのない 憂鬱なんかを 一つまた一つ 噛み砕くように 喋り続けたい こんな混沌とした中でも 揺らがないさ 明日世界が終わるとしても まだ 僕はまだくだらない話で笑っていたいよ 壊れたラジオ抱きしめながら 少し口ずさみ 懐かしさに浸り 静かに目を閉じ 心の中で隔てた日々を また思い出しやるせない気持ちに なってしまうなら 壁をノックして手を取り合って その情熱に嘘偽りは無いと言い切ってしまえよ
6.
半径4km圏内 枯れた植物にいつまでも水をやるような そんな生き方を僕たちは望むべきじゃないのに 誰もがいつかは平和だとかそんな類の 退屈を待ってる 変わり続けるこの街で 最たるものから回り回って 一番居心地の良い明日 明後日 毛布のように分厚い自分を抱く 知らない誰かの足跡を追っているような 不確かな明日に胸躍らせる人々がいてさ 心配ないぜと曇り一つない笑顔見せて それでもいつかは空虚の空に消えてしまうだろう 死んだ人間の行く末なんて大人だって知りっこないから 逃げ道になって戒めになってそれじゃ遅いと何度言わせるんだよ 戒めになってそれじゃ遅くて 不可逆都市は続いていくのさ

credits

released November 24, 2014

[PSTnet-025]首都圏炎上/不可逆都市

Shutoken Enjoh / The Irreversible City

1.高層ビル
2.有刺鉄線
3.不可逆都市から
4.ナイトウォーキング
5.世界の終わりは退屈だ
6.半径4km圏内


17歳、感傷の季節を越えて。

ポジティヴレコーズのニューリリースは、シンガーソングライター・首都圏炎上のミニアルバムです。

現在17歳、自ら作詞作曲歌唱と編曲録音を行う首都圏炎上のミニアルバムは今年の夏休みに制作されたもので、高校生らしい若い感性と高校生らしからぬ練れた音楽性が入り混じったオルタナティブ感が、自らのキャッチコピーである「感傷の季節」に相応しい切なさを感じさせます。

どこか冷めた歌声に「世界の終わり」という厭世感を感じさせながらも、歌詞には「あくまで背伸びしない前向きなメッセージ」(個人的にとりわけ印象的な歌詞は「ナイトウォーキング」の「君は普通さ 僕も同じ」です)が散りばめられており、若者ならずとも共感できる作品なのではないでしょうか。

12月1日にはきいろれこーずよりミニアルバム「1997」もリリース予定の若き才能、首都圏炎上に大注目です。


free download→
monsiurbeat.tumblr.com/post/103407112869/pstnet-025-download-link-mp3

*cregit&Links*

作詞作曲編曲/首都圏炎上
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Twitter
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Art Work/Siryu(セラミックレコーズ/高杉昭吾デザイン事務所)
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